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文庫 リヒテルと私

どうしてこの本を選んだか

歴史上に名を残す偉大なピアニストのその人となりを知りたいと思い、リヒテルの本を探した。その際に見つかった本のひとつだったのでこの方法を購入した。

概要

27年間にわたってリヒテルの通訳をつとめた著者が、巨匠の音楽への愛、芸術観、人となり、少年時代のことから練習の苦しみまで、知られざるリヒテルを描く。

感想

リヒテルの通訳を進めた著者が通訳の視点からリヒテルがどのような人であったかを記している。

個人的にはリヒテルその人そのものを知りたかったので通訳者が彼をどう思ったかというのは正直興味がない。
第三者視点からリヒテルはどのように見えていたか、という点では確かに有用な書物かもしれないが、リヒテルそのものを知るとしては得られるものが少ないからといった感想だ。途中で読むのをやめてしまった。 著者の人の日記以上のものはないんじゃないのかなという風には感じた。

今後への活かし

あまりリヒテルその人を知ることができなかったので別の本を読もうと思う。

Notes

  • 「心配しないで。リヒテルさんは心の新しい温かい人です。それでなきゃ、あんなに素晴らしい音は出せませんよ。」村上さんの優しい言葉は乾ききった心に慈雨のように染み渡る。
  • リヒテルという人は人間界を超越した特別の存在である「名声も財産もいらない。そんなものを持ってると束縛される私は物質の奴隷にはなりたくない」というリヒテルは旅にある時こそ自由があるという。
  • ムラヴィンスキーも同じようなことを言った「リヒテルが羨ましいよ。一人でピアノに迎えば進むんだから。私のように100人の無頼漢を相手にしなくてもいいんだから」

買ってねー

おすすめ度:⭐️☆☆☆☆

文庫 リヒテルと私