恋愛結婚の終焉

どうしてこの本を選んだか
SNSを見ていたら流れてきた
自分の年齢を鑑みるとそろそろ結婚を考えないといけないが、どうしてもいまさら恋愛する気になれない
そんなときそんな心情にマッチする本を目にしたので購入してみた。
概要
2023 年、岸田文雄首相は「異次元の少子化対策」の検討を表明したが、「現代の未婚化・少子化には、大きな死角がある」と著者は言う。
たとえば、「恋愛しない若者」の存在だ。
いまや独身女性(20、30代)の約4人に1人、同男性の4割弱が、現在恋人がおらず、過去にも「交際経験ナシ」(2022年 内閣府白書)。
民間の調査でも、恋人がいない男女の4割程度が「恋愛が面倒」「恋人は要らない」と答えている。
半面、未婚者の8割以上は、いまも「いずれ結婚するつもり」だと考え(2021年 国立社会保障・人口問題研究所調べ)、多くは「恋愛結婚」をイメージしている。これは、大いなる矛盾ではないか。
同じ調査では、「恋愛と結婚のズレ」にも気づく。
未婚男性の約半数は、結婚相手の女性に「経済力」を、同女性の9割以上が、同男性に「家事・育児能力や協力」を求めており、いわば恋愛と結婚のニーズが真逆なのだ。
本書では、「結婚には恋愛が必要だ」という呪縛から人びとを解放する必要性を説き、若者の「恋愛離れ」を受け入れたうえで、「結婚に恋愛は要らない」とする「共創結婚」の重要性を、歴史学や脳科学、行動経済学など、多方面から検証、提案する。
感想
自分が漠然と考えてきたえ、どうやったら結婚すればいいのだろう?どうやったら結婚してよいのだろう?どういう条件が求められているのだろう?そして結婚したら、何か良いことがあるのだろうか?といった漠然としたモヤモヤというか、結婚に対して納得できないことを同世代の他の人も抱えているんだなということがわかった。
それは男という自分側からした立場と、反対に女性の立場からしてどういう人物が求められているのかといった点をデータを元に記してあるため、どのような人物像が求められているかをデータを通して得ることができた。
現代の不景気の中で、先行き不安定の中で、男は家族を養うのに必要なだけの経済力に不安を覚え、そして女性側からすると、この相手を頼って大丈夫なのだろうかという依代としての安定感をより強く求めてしまっている。全体的に経済力が落ちている中、男の支えられる地盤が弱まったのに対し、女性が安定力に求める強さの度合いが上がってしまっていて、その軋轢により、現代の未婚率上昇に繋がったのは当然の帰着だと思う。それが実際のデータに表れてきていることを知ることができたので、自分の肌感が間違っていないことがわかった。
それら現状を踏まえ、社会全体で具体的にこのような施策を打ち立て、個人で言えばこのような具体的なアプローチをしていけばある程度担保された結婚相手を見つける可能性があがるいう具体的な方策も提案している。
本当に結婚を望むのであれば、この本に書いてある内容を愚直に進めていけば、お見合い結婚のような形式化した結婚であろうとも、それが個々人のより幸せ率が上がる成婚につながるのではないかなと思った。
今後への活かし
ロマンティックな恋愛に対する理想は捨てて、データ等の第三者のを基により現実的な目線を借りて雑に結婚してしまっても問題ないのではなかろうかとように思った。
本当に結婚したくなったら結婚相談所などの活用も視野に入れて良いのではないかなと感じた。
Notes
- 「いずれ結婚したい」とする男女がさほど減らない一方で、なぜこれほど未婚率が上昇したのでしょうか?社会学的によく言われる理由は二つ、すなわち(1)バブル崩壊と経済不況(2)女性の社会進出です。
- 今も女性の8割近くは年収400万円以上を結婚相手の最低条件だとするなど、91.6%は男性に経済力を求めます。その上、同じ調査では96.5%が家事育児の能力や姿勢を男性に望み、さらに81.3%の女性が容姿まで求めるようになりました。まるで結婚相手に参考高学歴、高収入高身長を求めていた能天気な私たちバブル女性の青春時代に逆戻りしたかのようです。いえ、それどころか新たに家事育児力を求める分、男性への要求をさらに強めととも言えるでしょう。
- そろそろ私たち大人がロマンティックラブの形骸化を求め、結婚と恋愛を切り離し、結婚に恋愛はいらないと若者に伝えてあげませんか?
- 例えば、私たちが普段当たり前のように行う食事についても、人を含めた多くの哺乳類にとって、実は非常に面倒な作業だと澤口教授は言います。 だからそここそ哺乳類は美味しいものを食べることを快楽化するなど、神経伝達物質を進化させてきたとのこと。恋愛と結びつきやすい性行為も、食性と同じく性感用神経システムと脳内ホルモンという快楽系が担うそうです。
- テストステロンが減りば減れば男性的な筋肉量が減り、消費エネルギーも下降し、脂肪が溜まりやすくなります。そうなると、ゴツゴツとした力強いセクシーさは失われ、父親向きの丸みを帯びた体型になる可能性が高まります。結婚後によく言われる幸せ太りも、妻の手料理が美味しいからではなく、こうしたテストステロン現象に伴う体型変化に起因とみる専門家が多いようです。
- (1)対象が多すぎて決められない、安易なリセット思考
- 決定回避の法則
- 選択のパラドックス
- 逆サンクコスト効果
- (2) 望む条件の高望み傾向条項の肥大化
- 認知バイアス
- ドレイクの方程式
- (3)自分だけ抜け駆けしたくないみんなでハッピーになりたい
- マッチング理論GSアルゴリズム
- 人気の序列化
- 嘘のインセンティブ
- 本来秘書問題においては、面接に来る人の数があらかじめ「XX人」と分かるので、百人くるならはじめの37人まではすべてお断りとなり、半分の50人しか来ないなら、はじめの18から19人まではすべて行われお断りとなります。ところが婚活の場合は、自分がこの後何人と定期とできるかが分かりにくいよって、初めに①何歳で人生初デートをしたかを思い出し、次に②何歳までに結婚したいかを考え、③「②-①」で人生における全デート期間割り出し、その期間を百とした上で37%に当たるのがいつなのかを考えるという作業が必要になります。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆