たった一人の熱狂

どうしてこの本を選んだか
経営者として、YouTuberとして、インフルエンサーとして活躍している中野優作氏のおすすめの本として挙がっていたため。
概要
すべての新しい達成には初めに熱狂が、 それも人知れない孤独な熱狂が必ずある。 「癒着に染まれ」 「野心なんか豚に食われろ」 「一撃必殺のキラーカードをつかめ」 「人たらしになるな。『人さらい』になれ」 「結果が出ない努力に意味はない」 など、出版界の革命児・見城徹による、 仕事に熱狂し圧倒的結果を出すための55の言葉を収録。 文庫完全版!
感想
幻冬舎 代表取締役社長見城徹 目線の、いわゆる経営者が著す自己啓発本だ。 実際書かれている内容は自己啓発本、自伝に分類される書籍である。
しかしながら本書に書かれている内容は自己啓発本の枠で収まるほど単純な内容ではなかった。
熱狂とあるが、書かれていることは熱狂というには生ぬるい、キチガイの領域だと感じた。
やってることがはっきり言っておかしい。体力もおかしいし、考えてることもおかしいし、それをずっと考えているというのもさらにおかしい。
こんな考え方や生活をしていたら成功しないはずがないとさえ思った。
このような生き方もあるのであるならそこに憧れつつも、自分には真似できない。
ただ、著者自身が多くの成功者と関わりがあって、それを考え、自分なりに噛み砕いて解釈してして自身に落としこんでいるため、どのようなマインドを持っている人が成功者たりうるか。そのようなことを得るためには非常に良い本であった。
おそらくほとんどの人に真似をすることは到底不可能だが、ぜひいろんな人に読んでほしい。
今後への活かし
著者の、本への本に対する熱狂がひしひしと伝わってくる内容であった。
書籍を書いてそれを発行したいという出版したいという筆者の強い思いから生まれたのが幻冬舎である。
その著者がお勧めしていた五味川純平『人間の條件』という本を読んでみようかなと思う。
Notes
- 本を読んでいる君たちの中には何者かになれない自分の境遇と不遇を嘆いている人もいるかもしれない。自分には何ができるのか、転職とは何なのか、今いる場所で悩み抜き圧倒的努力をしてほしい。
- 五味川純平『人間の條件』は 条件は全六巻もある長い小説だが高校二年生の夏休みの二日間で一気に読み切った。
- 無論、これだけの結果を出すからには人知れず圧倒的努力を積み重ねていたことは言うまでもない。
- 自己検証、自己嫌悪、自己否定、この三つがない人間には進歩がない。このうち一番優しいのは自己検証だ。僕は自己嫌悪を突き詰めるうちに自己否定まで自分を追い込む。
- いい気になっておごり高ぶる傲慢な人間は必ず落ちていく。トップランナーであり続ける成功者ほど皆謙虚だ。褒められても「いやいや、大したことはないですから」と静かに笑い自分の話は早々に切り上げる。
- 小さく生きて、小さく死んでゆく。誠実に生きて、誠実に自分の運命を引き受けて死んでいく。
- ビジネスで成功するためには圧倒的努力と他者への想像力がワンセットで必要だ。異なる他者への想像力を発揮して初めてビジネスの成功はある。恋愛は他社の気持ちを知るための絶好の機会である。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
