クラクションを鳴らせ! 変わらない中古車業界への提言

どうしてこの本を選んだか
ビッグモーターが摘発される前にビッグモーターの幹部として業績を残していた著者:中野優作氏による自伝。
YouTubeでインフルエンサー兼経営者として活躍する中野優作氏のチャンネルを見ていてその考え方に共感することが多かったので自伝も是非読んでみようと思って購入した。
概要
ひたすら「数字」を追い求めた先にたどり着いた営業とマネジメントの本質
極端な利益至上主義から脱却し、顔が見えるクルマ屋2.0へ
【門外不出】 熾烈な競争環境の中で辿り着いた、
営業とマネージメントの最強ノウハウを全公開。
圧倒的結果を出すための全ビジネススキル!
◆トップセールスになるには?
◆売るべきものを間違えるな
◆営業力は「個」の時代に突入
◆小手先のマーケティングはもう使えない
◆SNSで「個」を発信せよ
◆「リープフロッグ」を決めろ
◆小手先の差別化は無効化される
◆新時代の営業とは
◆営業の役割は「お客様の人生を想像し、充実させる事」
◆お客様の「選択肢を増やして、選んでもらう」
◆ミニバンを探しに来た人にコンパクトカーという「選択肢を提供」する
感想
さすが圧倒的な業績や経営者として会社が大きくしていっているだけのことはある。
書かれている内容が、まあまあなキチガイっぷりで絶対に真似できないと感じた。
ここまでの熱量を持てばまあ相当的外れなことをしない限りある程度の業績は残すであろう。
ただ、中野氏は自分なりに考えて、どのようなことを進めていけばいいかといったロジカル的な考え方を持って営業を進めているということが分かった。 ただただ熱量だけを持った人間ではないということがよくわかった。
チャンネルのおすすめとして幻冬舎 取締役の見城徹氏の書いた「たった一人の熱狂」という本があるが、この本もそれに通じた熱量の多さを感じる。 はっきり言って真似できない。 これを真似したら死んでしまう可能性すらある。 自分はここまでの行動を起こすはおそらくできないだろう。
ただ今後仕事の中で営業を進めていく仕事も増えていくだろうし、そのような営業のスタイルというのを学ぶことができた。
自伝として楽しみながらも有用な本だったのでとてもおすすめしたい。
今後への活かし
中野氏が実際に行っていた営業のスタイルについて、アイスブレイクが重要だと記載されていた。
初対面の相手とどのように信頼関係を築くか、壁を取り除くかが重要なのだなっていう風に改めて感じた。
今後営業の仕事をするとしたらそのような点を重点的に突っ張られるようなコミュニケーションスキルを身につけていければなという風に思う。
Notes
- 売り方が変わっていく。「個」の見える営業こそが残っていく時間になる。
- 商談は6段階に向けて分けて考える。
- 初対面
- アイスブレイク
- 情報収集
- 差別化
- 車種選定
- クロージング
- ここまで初対面からアイスブレイクまでを書いたが、営業が一番練習すべきでやっていないのがここだ。一番重要で一番コスパがいいのに練習していない。
- 営業にとってのネックはお客様にとっての希望条件。よく言われる最大の間違いはここにある。よく営業現場で使われるネックを潰せという言葉がある。これは間違いを大きくしている。営業にとってのネックはお客様の希望条件だ。
- 僕は当時「やる気を引き出すマネジメント」で成功したと思っていたがその土台には「圧倒的な熱量」があったということらしい。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️