概要
あなたのマネジメントがうまくいかないのは、無免許運転をしているせい――。 部下をもってマネジメントを任されるようになり、プレイヤーからマネジャーになり、その仕事の変化に悩む人たちの声をよく耳にしますが、本書がその解決策として提案するのは、「マネジメントは技術。学べば誰もが習得できるもの」ということ。 そのノウハウ「リードマネジメントのすべて」が詰まった本書は、3万人の研修実績を誇るトップコンサルタントである著者がたどり着いた、心理学をベースにした新しいマネジメントの手法をまとめた一冊。全マネジャーの必読書が登場です。
どうしてこの本を選んだか
組織の中で部下を持つことが少しずつ増えてきた。まだフルコミットができるほどの部下を持っているわけではないが、いろんな人に教える機会が増えたのは確実だ。部下を持ち、よりよいマネジメントをするために知識を仕入れるべく本書を購入した。
感想
本書では、まずマネジメントとは何かを定義している。マネジメントとは、自分以外の人を仲介して成果をあげることだ。自分が動いてしまうマネージャーは意外と多いものだが、これは部下を介して成果を上げていないのでマネジメントとは言えないだろう。
このマネジメントの定義をした上で、ではそのマネジメントをどう達成するかに関していろいろなことが書かれている。一番重要なのは人間関係の構築だ。まず人と人との信頼関係があって、初めて部下が上司の意向に沿って動き、自身で成果を上げてくれるものだろう。この点に関しては本当にいろんな書籍に記載されている。
全体的にどこかで見たことがあるような内容ではあるので、正直なところ本書から新しく学べることはあまりなかった。しかし、全体的に読みやすい文章で、ポイントごとに大事なことが記載されており、内容が薄くもなく、かといって重すぎる本でもない。マネジメント関連でいろんな啓蒙・啓発を受けたい人にはおすすめできる一冊だ。
第一に人間関係の構築と述べられているので、相手との信頼関係を損なわないようにすることが、マネジメントを行う上での第一条件だろう。改めてこの本を読んで、人間関係構築の大切さを再認識できた。
今後への活かし
相手を批判するという習慣について、自分は相手のことを悪く言ってしまうことがまあまあ多い。批判というよりイジリだが、批判とイジリは表裏一体だったりするので線引きは個人の裁量になってしまい難しいものだ。極力、自分が批判しているなと感じるようなことは言わないように心がけたいと思った。
Notes
- アメリカのマネジメント協会の定義では、マネジメントとは人を介して仕事をする技術を意味する。メンバーを管理する仕事ではなく、メンバーを仲介して仕事=成果を作ることがマネジメントである。
- 何のために、誰のために、なぜ我々がこの組織であるのか、何のためにチームが存在しているのかという根本を語り、だからこの目標へ向かうという目的からくる未来を示す必要がある。
- 信頼を得るための7つの身につけたい習慣:1. 傾聴する 2. 支援する 3. はげます 4. 尊敬する 5. 信頼する 6. 受容する 7. 違いを交渉する(Iメッセージで伝える)
- 合わせて実践したい2つの+α:1. 小さな約束を守る 2. 陰で批判しない(信頼されていない人間のナンバーワンは裏表があること)
- 今すぐやめるべき7つの致命的習慣:1. 批判する 2. 責める 3. 罰する 4. 脅す 5. 文句を言う 6. がみがみ言う 7. 褒美で釣る
- 5つの基本的欲求サーベイは、2007年のリリース以降延べ2万人以上に利用されており、常に精度向上のために改善されている。
- 実践的な仕事のコミュニケーションにプラスして、普段のコミュニケーションで成長にフォーカスしたコミュニケーションを行うことが大事。
- 文化づくりは、まず人として当たり前に大切にしたほうがいいことを大切にすることから始まる。
- 成果を出すために外してはならないのは「第二象限:重要度が高く、緊急度が低いもの」の仕事。マネージャーが委任する技術を使って本当にやるべきこと、実行するべきなのはこの第二象限の仕事である。
- 組織パフォーマンスの最大化には、好業績と良好な人間関係が両立する組織を、特定の個人が入れ替わっても再現性を持って実現できることが重要。
- 好業績と良い人間関係を両立させるためにはリードマネジメントの実践が不可欠であり、そのために必要なのは「言語化」「共感化」「仕組化」の3つ。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
部下をもったらいちばん最初に読む本