概要
台湾がたった7年で「デジタル先進国」に大化けできた納得の理由。
新型コロナも完封した柔軟性。
- オードリーは、常にどんな思考回路でいるのか?
- オードリーは、なぜここまで自由に生きられるのか?
- オードリーは、どのように「危機」を加速度的に「チャンス」へと変えたのか?
- オードリーは、ダイバーシティ社会をどう切り開こうとしているのか?
- オードリーは、私たち日本人にとっていったい何を教えてくれるのか?
台湾が生んだ世界的天才オードリー・タンの言葉から読み解く、
日本人の未来を形づくるヒントの数々。
どうしてこの本を選んだか
コロナ禍において、迅速な対応を試みた台湾はしっかりと行政にITを活用し、先進的な取り組みをしていた。
その中で注目されたのが、30代後半の元アップルエンジニアでデジタル大臣であるオードリー・タンだ。
この人が率先して台湾政府の行政のIT化を促進したというのは一時期話題になった。
自分もITに携わる者として、オードリー・タンがどのようなマインドセットを持って政治にITを取り入れているかを知りたいと思い、本書を購入した。
感想
オードリーへのインタビューをもとに、随所にオードリーの発言や考え方が散りばめられている。
中には、実際にどのようなことを実践したかといった実績も書かれていた。
オードリー・タンについて知るという意味では十分なのだが、いまいち感情移入できない部分が多かった。
なぜなのだろう。正直自分でもわからない。
他の伝記に比べて何か引き込まれるようなものを感じなかった。
事実の羅列だったり、オードリーの発言を切り取ってそのまま書き記し、具体的にどのようなことをしたかを事実ベースで羅列したに過ぎないため、あまり惹かれる文章ではないというのが正直な感想だ。
おそらく熱意というものが読み取れなかったからだろう。
オードリー・タンはこういう熱意を持って取り組んでいるといった部分がなかったために、いまいち引き込まれないのだろうと思っている。
正直あまり面白くなかったが、オードリー・タンについて知りたいということであれば、まあ十分な書籍であるとは思う。
今後への活かし
オードリーが大事にしているITのどういう側面かということがいろいろ書かれていた。
透明化を重視するという要素は自分にとっても参考になる点であった。
このように、役に立つことは自分自身の仕事にも取り入れたいと思った。
Notes
- 都市部のネットインフラばかりが優先的に整備され、地方は置いていかれるばかりでは、場所や環境といった障壁を超越できるというインターネットの優位性が全く発揮されない。この発想は、オードリーが大切にする哲学であり、台湾社会の強みのひとつでもあるインクルージョン、つまり誰も置き去りにしないという価値観ともリンクしている。
- AIの発達により、人々はAIに仕事を奪われるという人がいる。確かに、機械でもできるような単純な仕事は、AIに取って代わられる場合があるかもしれない。しかし、物事を最終的に判断するのは人間であってAIではない。
- 幼少期からいじめを受けた経験があり、セクシュアリティの面でも少数派の気持ちを理解できるなど、社会のすべての立場、とりわけ弱い立場の人たちの心に寄り添えるというアドバンテージが自分にはある。
- 常に問い続けることだ。正解が存在しないのであれば、正しい方法を簡単に見つけ出すことができない。だから、自分が最善だと思うやり方を探し続けるだけだ。もし自分だけでいい方法が見つけられなかったら他の人の力を頼ってもいい。自分だけで正解を見つけなければならないということもまた正解ではないのだから。
- プログラミング思考とは、まず問題を小さなステップに分解し、それぞれを既存のプログラムや機器を用いて解決できるようにする方法だ。
- 私がオードリーをはじめ、ハッカーたちから感銘を受けた言葉がある。それは、ハッカーたちが最も尊重していることは、「公開・透明・協力」だということ。何事も公開することで信頼が生まれる。透明化することで議論が生まれる。協力し合うことで一人ではできないことが可能になるというわけだ。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️☆☆☆
オードリー・タン 日本人のためのデジタル未来学