概要
頭のいい人の思考回路をインストールする!
ルールを疑わない人は思考停止している。
正解もルールも変わる時代で、頭のいい人はどこを見て、何を聞き、どう考えているのか?
どうしてこの本を選んだか
何かのビジネス情報系YouTubeチャンネルで紹介されていたような気がする。
本書は元Microsoftに在籍していたエンジニアが書いたものである。
IT業界ではまあまあ名が知れているすごい人だ。
その人の本ということもあり、読んでみようと思った。
感想
メタ思考、つまり物事を抽象的に考える根本的な思考について考えようという話の本である。
「余裕がない時に人は間違える」だったり、「全体最適化をしよう」だったり、
チーム全体として生産性を上げることを目標として、
個人の技術のスコープではなく、チーム目線で生産性を上げるにはどうすればいいかという視点が書かれていた。
個人が仕事を効率良く進めるというよりはむしろ、
チームとして高い生産性を上げるという視点に重きを置いて書いていた。
これは抽象的アプローチと具体的アプローチの話にも通じるものがあって、
個人技が具体的であるとすると、チームにはより高い抽象度を持ったアプローチが必要だということだ。
「仕事ができる人はどうたらこうたら」という観点ももちろん大事だが、
それは結局、最終的にはチームの生産性に帰着することになる。
そのような書籍というのはあまりないような気がするので、
自分自身の仕事というよりは、チームとして働く場合にどういうところに着眼すればいいかという人にとっては良い本だと思う。
今後への活かし
「余裕がない人は間違える」だったり、
「最終的に何かやばくなった時に助けを求めるための余力は残しておこう」といった、
いい意味での逃げ戦略をいくつか提示していたのが面白い。
決して一個人でガツガツといくのではなく、
少し余裕を持たせた上で全体を俯瞰した仕事へのアプローチを心がけたいと思った。
Notes
- ここで留意したいのは、顧客はペインポイントならいくらでも話してくれるが「自動車が欲しい」という新しい解決策は教えてくれないということである。ネットフリックスの場合なら「延滞料金が嫌だ」「延滞料金がないDVD屋はないの」とは言ってくれるが、決して「サブスクリプションモデルにして欲しい」とは言ってくれない。考えてみれば、これは当たり前のことで、顧客は自分たちが求める利益には関心があるが、サービス提供企業の利益については、何の関心もないからである。
- 人が重要な選択や判断を間違えるのは必ず「余裕を失ったとき」だと考えている。
- 企業は情報漏洩のリスクを想定し、膨大な「べからず集」を作る。でも考えてみれば、本来ルールがあろうとなかろうと、情報漏洩は絶対に防がなければならないことのはずである。つまり、必要なのは「べからず集」ではなく、「情報漏えいしない仕組みと意識」なのである。
- 本人すら意識して認識していない、まるで関連性がないように見える人に対しても、それが自分にとっても課題であったことに気づいてもらい、その課題の解決まで持っていけるかどうか。そんな風に、自分のこと化させる視点が、ビジネスや事業化の勝負を分けるのである。
- 経営コンサルタントのエリヤフ・ゴールドラット「ザ・ゴール~企業の究極の目的とは何か」で指摘した「全体最適化理論」にも通じる。物事の全体(工場の生産工程など)を最適化しようとする時は、その中でボトルネックになっている部分を見つけて、それを必要に応じて最適化することが、全体の最適化につながるという考え方である。
- 職場に明文化されていないルールが存在するのは不健全だと考えている。
- かつてMicrosoftにいたときに何度も体験したのだが、海外からマネージャーが会いに来たとき、彼ら彼女らはほとんど仕事の話なんてしなかった。では何をするかというと、とにかくオープンマインドで相手と仲良くなろうとするのである。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆
メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける