概要
特になし。
どうしてこの本を選んだか
何かの本の出典で挙がっていた。
何の本だったか忘れたが、アメリカ人から見た日本人の国民性という着眼点が面白そうだったため購入した。
感想
本書は第二次世界大戦中、日本人がどういう性質を持つ国民なのかをアメリカ人の目線から観察し、考察したものである。
全体的に見て、日本人のいいところも悪いところも、だいたい自分と同様な印象のことが書いてあったように感じた。
相手に忠誠をつくし、それが敵であろうとも忠誠を誓った相手であれば愚直に従うという姿勢を持つという印象は自分も持っている。
日本人が大企業に入ったら途端に個性が失われるというのは、今にも通じる傾向だろう。
それと同時に盲目的で突っ走っていくという特徴も日本人にはある。
集団的な盲目性ゆえに正しい方向に進めばとてつもないパワーを出すという印象が自分にはあるが、本書でもそのことに言及していた。
内容が第二次世界大戦の1945年なので、今から80年前である。
今では社会的構造がだいぶ変わってしまってこの考察は当てはまるものではないかもしれない。
もっとも、社会構造が変わったために日本人のいい国民性が失われているように感じる部分もある。
また、この本を出典に挙げていた本には、本書は考察が甘い部分が含まれるため厳密性に欠けると記載があったので、必ずしも正しい考察ではないだろうことを念頭に置く必要がある。
しかしながら、自分の価値観と自分の日本人に対する印象や、アメリカ人が思いもしなかった行動や傾向があるということがわかったのは、とても面白いことだった。
日本人の特性を正しく評価した書籍ではないということを念頭に置きつつ、別国民から見た日本人の特色という形で、とても興味深い面白い本であった。
今後への活かし
特になし。
Notes
- 捕虜になった日本人は「もう人に会わせる顔がない。日本人としての人生は終わりだ」と諦めた。戦争がどのような決着を見せるにせよ、とにかく帰国しようと心に思い描くものは一握りにすぎなかった。帰国を思う者がそれなりの数になったのは、終戦間際の数カ月のことである。殺してくれと頼む日本兵もいた。「しかし、アメリカの習慣でそれが許されないということであれば模範的な捕虜になりましょう。」と申し出る有様であった。彼らの優等生ぶりは模範的捕虜の域を超えていた。筋金入りの軍事専門家であり、しかも長年にわたって極端な国家主義を信奉していたにもかかわらず、彼らは協力的な姿勢を示した。
- お辞儀をされた側は、その代わりに自分の立場に見合った一定の責任を認めたことになる。性別や世代、相続性に基づく階層的な上下関係は、家族生活の本質である。
- このように、日本人は常に上下関係を基準にして自分たちの世界を秩序立てる。家族や個人的な人間関係においては、年齢、世代、性別、階級ごとの作法に従わなければならない。
- 戦時中、日本人は何があろうと立ち止まることはなかった。日本人は好戦的な国民だ。このように考えるアメリカ人分析家は、忠という概念を念頭に置いていなかった。天皇が言葉を発すると、戦争は終わった。
- 薩摩藩はイギリスに対して永遠の復讐を誓う代わりに、イギリスとの友好を求めた。敵の偉大さを目の当たりにして、敵から学ぼうとしたのである。
- 日本の女性は、性的な事柄に関して一定の自由を享受している。しかも社会階層が下になるにつれて、そのような傾向は強まる。日本人の女性は人生の大半の時期を数多くの禁忌によって縛られている。だが、性的な事柄について無垢であるふりをすることは強要されない。女は男の求めを叶えるためであれば淫らにもなるし、同様に性的な事柄に無関心にもなる。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️☆☆
菊と刀