概要
◆生成AI時代の「ビジネス実装」が、この一冊で見える 生成AIは、もはやバズワードの時代を越え、実装の巧拙が企業価値を左右する段階へと突入しました。 著者のシバタナオキ氏は、投資家としてシリコンバレーを中心に1000社超の生成AIスタートアップを精査し、数十社へ投資してきました。さらに本書には、日本企業の現場で生成AI導入に取り組むトップランナーたちの生の声が収録されています。
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「手触り感あるAI変革の根本がここにある」 — 安野貴博さん(チームみらい党首、参議院議員)
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◆本書の3つの特徴
- 米国最前線のスタートアップ事例をふまえた俯瞰と未来地図
- 「2つの基礎」「6つの職種」「2つの業種」で整理された、わかりやすい構成
- 日本の実務家との対話に基づく「リアルな日本企業の生成AI実装」のドキュメント
◆こんな方におすすめ ・最新の海外トレンドと、日本における実践とのギャップを知りたい ・日本企業にとっての生成AIの「最適な使い方」を探している ・経営者や事業責任者として、生成AIの導入判断を迫られている
どうしてこの本を選んだか
Amazonを閲覧していたらAIに関する本がピックアップされていた。昨今のAIの進化の速さはすさまじく、将来的にAIがどのような形に進化していくのかが気になったため購入した。
感想
AIの進化はすさまじいが、最終的に電力に収束してしまうという意見は興味深かった。AIが逆らってもコンセントを抜いてしまえばいいと養老孟司氏は言っていたが、最終的なAIのボトルネックは電力になると本書でも述べられており、そこの改善が今後の課題になっていくのだろうという視点は新しかった。また、本書が書かれたのは2025年だが、約一年後の現在ではさらにAIの進化が進んでいる。別書として取り上げた中島聡氏のAI将来予想の方が、AIがどのように生活に馴染んでいくかが生活レベルで書かれているので、そちらの方がよかったかなと思う。
今後への活かし
これからもAIの進化の動向には注目していきたい。
Notes
- 過去二年間弱の間にシリコンバレーを中心に生成AIスタートアップ1000社以上を見てきました。当初懐疑的だった私も、今となっては生成AIをビジネスに実装しないことこそが最大のリスクだと確信するに至りました。
- 「電力=知力」、「知力=国力」になる可能性も出てくるのです。アフターAIの世界を考える上で、電力が切っても切れない壁であり、ファクターであることを心の片隅に置いておいてください。
- もの凄く細かいところに手が届くAIエージェントを開発することは得意です。ここで視点を変えると、高性能なたこつぼ型のAIエージェントがたくさんできれば、それらのエージェント同士が連携することで、最適化した業務の壁を横断してDXやビジネスモデル抜本改革につなげられる可能性があるということです。
- 「日本人の強みというのは、始まりから終わりまできちんと品質を保って作り上げていくところにあると感じています。生成AIの時代になって、顧客体験の提供が高度化されるようになると、きちんとした設計でプロセスを作り上げる必要が高まります。生成AI時代で生じる変化が、過去から一周回って、箱庭的なものづくりに強い日本の価値を見出すことにつながるかもしれません。」
- 「AIとは、結局は与えられたデータを統計的に分析して、最も確率の高い答えを出す超高性能な確率統計マシンです。」と語ります。これはとても大切なことです。確率統計そのものはこれまでもずっと、ビジネスや日常生活の判断に使ってきたアプローチです。過去のパターンを学習してより良いと思われるアウトプットを作るのが確率統計マシンであり、その部分だけを取り上げれば、人間とAIは似た作業をしているとも言えるでしょう。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️☆☆
アフターAI 世界の一流には見えている生成AIの未来地図