概要
安野さんの先見性に満ちた本書は、テクノロジーが多様な声を呼び寄せ、共に紡ぐ未来を鮮やかな光として映し出す。
民意をすくい上げ、鏡のごとく映し返すその試みは、多元的な共創の道しるべとなり、私の理想と深く呼応する。
安野さんが紡ぎ出す新たな挑戦に、胸が高鳴ってやまない。
――オードリー・タン(元台湾デジタル担当大臣)
先の都知事選でマニフェストが大反響を呼び、15万票を獲得した著者による”日本をリブートする”未来戦略本。
- AIを起爆剤にして、東京をアップデート
- 日本の課題解決と新市場開拓を同時に実現
- 子どもの特性に応じた多様な学びをつくる次世代教育
- AIを活用したブロードリスニングで市民の声を可視化
- 行政の透明性を高める新しい「意思決定の仕組み」
- 超速でデジタル民主主義を実装した「チーム安野」の作り方…etc.
どうしてこの本を選んだか
都知事選立候補以降、注目されている安野氏。
チームみらいを立ち上げて、その党首として衆議院議員の議席を多く獲得したという活躍は、ここ最近も注目された話題だろう。
本書は安野氏が都知事選に出馬した際の政治に対する考えや政策を綴った本である。
自分もチームみらいを応援しているので、安野さんがどういう考えのもと政治家をしようとしているのかを知りたいと思い、本書を購入した。
感想
本書は安野さんの政治に対する考えや、変えるべき今のシステムを安野さん目線で書き下ろした本である。
マインドセットを見るところ、台湾のデジタル大臣オードリー・タン氏に影響を受けているように思えた。
また、実際に問題となっているところに足を運び、いろんな人と交流しているということが書かれていたのも印象的だ。
実際に現場に出ないと、具体的にどういうことが困っているのかを知ることができないであろう。
その点、実際に足を運んで意見を取り入れているので、政治家として一定の信頼ができるのではないかと改めて感じた。
本書としては、政治や政策に対する思いを綴ったものであり、本人のマインドセットというよりは、より具体的な政策に関する施策の意見が書かれているものだ。
であるからして政治的側面が多く、読み物として面白いかといったら微妙である。
個人個人の範囲のスコープで役に立つことがあるかといえば怪しい。
どちらかというと、安野さんが政治に対して考えていることを知りたいという知識的な側面が強い。
なので、政治に興味がない人は読んでも身になることはあまりないだろう。
ただ、安野さんやチームみらいを応援する人にとってはおすすめしたい。
今後への活かし
特になし。
Notes
- 構想のベースには、ボトムアップな意思決定プロセスとしてのデジタル民主主義があることを改めて強調していきたいと思う。
- アルゴリズムのさじ加減一つで、困る人の割合が変わる。アルゴリズムのパラメータのチューニングは極めて政治的であり、ビジネスや社会全体を見た意思決定が求められるものなのだ。
- Z世代はソーシャルグッドへの関心が高いとされている。そういう意味で、社会貢献度が高い仕事に携われる都庁は、公共への志の受け皿となるべき場だが、入り口で躊躇されてしまったり、離職の決断をされてしまう現状には強い危機感を覚える。
- 都の予算配分問題についてもヒアリングを行ったが、ある都議会議員から東京都の約8.5兆円もの年間予算のうち、議会で動かせるのはわずか200億程度しかないと聞いた。思わず「本当ですか?」と聞き返してしまったが、実質それぐらいで残りは利権構造でガチガチに固められていて、ほとんど動かしようがないとのことだった。
買ってねー
おすすめ度:⭐️⭐️⭐️☆☆
1%の革命 ビジネス・暮らし・民主主義をアップデートする未来戦略