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Notes to Self


ITビジネスの原理

By Kotaro Muto April 1, 2026
ITビジネスの原理

概要

Googleを辞めて、なぜ楽天へ?

マッキンゼーなど11職を渡り歩いた男が今、選んだのは日本の老舗IT企業だった――。
ネット登場から20年。普及期を終えたITは、
もはや印刷や農業などあらゆるビジネスを書き換える成功原理である。
数々のIT企業にいたからこそ知り得た、ITビジネスの原理をこの一冊で圧縮体験する。

パズドラ月130億円、LINE3億人、なぜ大成功したのか?
Facebookはなぜマネタイズに苦しむのか?
Googleグラスに秘められたウェアラブルの本質とは?
LINEスタンプとiモード絵文字に共通する仕組みとは何か?
Amazonと楽天の決定的な違いはどこにあるのか?
Yahoo!が勝ち取った「純粋想起」の原理とは?


どうしてこの本を選んだか

どこかのYouTubeチャンネルでおすすめの図書として紹介されていたので購入した。
正直タイトルだけだとちょっととっつきづらそうな難しそうな印象があり、
タイトルだけでは惹かれなかった本ではあった。
しかし、IT業界に携わる者としてITビジネスとはそもそも何なのかといったところに興味があったので購入してみた。


感想

IT業界に身を置く者として、なぜITに価値があるのかといったことを考えることがある。
ITは言葉の通り、Information Technology、情報伝達技術のテクノロジーである。
しかし本来、情報というものは実物としての価値がないものだ。
では、なぜ今になってこんなにITがもてはやされているのか。

個人的な見解としては、ITによって情報を運ぶという部分を簡略化したため、
そのコストをITが埋めることによって安くなる。
その安くなった分のコストがITの生産性としての評価になるのだろうと自分なりには考えている。

実際にこの本を読んでみて、自分の考えと似たようなことが書かれていたのが少し嬉しかった。
ITでなぜお金が稼げるのかというと、そもそもの商売の基本として、
価値の低いものに付加価値をつけて価値を高くして売るというのが商売の基本だ。
ITというのは、その価値が低い場所と価値が高い場所を即座につなげることができ、
ITを用いずに売った場合に比べて差額が生まれるため、そこにITの価値があると書かれていた。
要するに、情報伝達で金を稼ごうというのがITの本質だ。
そこに関しては、自分と考えが合致している。

面白かったのが、ハイコンテキスト・ローコンテキストという言葉だ。
日本人はよく気を使うとか、空気を読むとか、言葉にならないような絶妙な感覚をつかんで埋めるという性質がある。
本来であれば、情報伝達としてこの情報も届けなければならないだろう。
今の空気感はこういう状況であるといったものを伝えるというコストがかかる。
しかし、ハイコンテキストの性質でこのあたりの「空気感」をしっかりと把握できるのであれば、
そこは非IT的な意味で価値が生まれるという見解は面白いものであった。
要するに、情報を送るということをいかにローコストで行うか。それがITビジネスの本質なのだろう。

昨今はIT・AIだと言って独り歩きしているような気がする。
本当にそのものに価値があるのかといった議論がされないまま投機的にお金が投下されているように思う。
この本は、そこに一つの回答を提示しているので、とても興味深いものだったと言える。

また発行されたのが2014年と今からだとやや古くなっている。
十年前といったらAIの話も出てこないようなまあまあ前だが、
そこから大きく現在の業界の体質は変わっていないという本質的なところをついているようにも感じた。
ITに携わっているのであれば、ぜひ読んでほしい良書であった。


今後への活かし

商売の基本となる「価値の低いところから価値の高いところに流す」というのが本質だ。
自分の持っているものが価値があまり高くないと感じていても、
場所によっては実は非常に高い価値を持っている可能性があるということを改めて認識させられた。
情報収集をしつつ、価値差分が生まれるような場所を探せば、
もっと良い成果が得られるのではないかと感じた。


Notes


買ってねー

おすすめ度:⭐️⭐️⭐️⭐️☆

ITビジネスの原理

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